岡崎ロータリークラブ

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ガバナー卓話  大島宏彦ガバナー

2004年9月15日

 今日は私の日程が取りにくい事情にご理解を賜り、各クラブが大事な例会を繰り合わせ、会場も通常の例会場とは別に竜美丘会館で4クラブ合同例会を催していただき恐縮です。今年は地区内全クラブに合同例会をお願いしていますが、ホストを勤められた岡崎クラブ始め、ご参集の各クラブには大変ご迷惑をおかけしました。ご苦労された皆様に深く感謝します。
 今日の合同例会は、ホストを勤めらます岡崎クラブを親クラブとする南・東クラブ、南クラブから生まれた城南の岡崎市内4クラブです。岡崎クラブの子クラブは他にも多数ありますが、岡崎市内の4クラブは日頃から密接な協力関係をお持ちとのことで、ロータリー100年の来年春には額田「おおだの森」で共同して記念植樹する計画をお持ちと伺っています。
 ガバナー就任までに私がお邪魔できた数少ないクラブの中に、岡崎と南の両クラブがありますが、その時は今日とは別の会場でした。ロータリーの一番の基盤である中堅都市で、数百人規模の会合を開くのに苦労する時代になっています。RIは今年の規定審議会で地区外で大会を開くことを認めましたが、世界的に同様の事態が起きているのかと思っています。
 規定の話といえば、「会員減少は日・米・メキシコ・ブラジルなど多くの地域の現象」というエステスRI会長の話はどのクラブ計画書にも載っています。それに関連して「クラブが合併したとき、両クラブの歴史的資産を引き継ぐ」ことを認め、初めて合併が規定されました。プロ野球でもお判りの通り、合併の規定はどこも不備ですが、時代は変っています。
 会員減少対策には新入会とともに退会防止が必要です。「家族の理解を増やす家族委員会活動」と、RIも力を入れ出しました。しかし会員が減るときに新しい活動を増やすには、クラブ間の協力が大事です。そこで今年は縦の繋がり、横の繋がりを軸に合同例会にして頂きました。各クラブの歴史を背景に、競い合う面と協力する面を調和させる一助にできたらと思います。
 計画書を拝見いたしますと、今日ホストの岡崎クラブの三嶋会長は「誇りをもって」と言われました。南クラブの岡田会長は「楽しもう」を掲げられました。東クラブの原田会長、城南クラブの小出会長は「RI会長賞に挑戦」を明示されました。幸い西三河は会員の減少が割りに少ない地域です。先程お伺いした記念植樹もそうですが、積極的意欲に敬意を表します。
 地区も「ロータリーが世界を結んでいる」ことは承知していますが、来年は「愛・地球博」が焦点になります。幸い皆様の理解とご努力で予算面はあと数千万円で足りるとこまで来ましたが、開幕以後の運営はまだ課題山積みです。ご不便を掛けるケースも心配していますが、会員の力でなんとか成功させ、ロータリー巻き返しの起爆剤としたいと思っています。
 従って今年RIテーマ「ロータリーを祝おう」の地区の行事は万博だけに絞ります。ロータリー100周年と言いながら、RI計画に協力していただけるクラブに十分な応援ができなかったり、これまで続いて来た、一般の活動にご不自由をお掛けたりします。地区事務所の女子職員の辞めた後も十分に補充できませんし、他にも合理化することがあろうと重います。

 始めるのと違い整理は手間が掛かって恨まれるだけ、割に合いませんがご理解ください。今年の地区方針で「万博」に次いで「職業奉仕」を取り上げたのもそれに関連していますが、その事に触れさせていただくと、私の職業が中日新聞ですので、私ごとですが、日頃、当地の圧倒的多数の皆様にご愛読賜っています。高い席ですが厚くお礼申し上げねがなりません。
 特に今日お集まりの各クラブには総て「新聞配布」に関する職業が充填されていて、わが社の大事なお取引先のかたが活躍してお見えです。中には私がガバナ−に選ばれたばかりに、クラブや地区の役員になって、お付き合いされた方もあろうかと存じます。恐縮していますが、これも何かのご縁です。
地域奉仕の一環として今年一年よろしくお願い申し上げます。
 私が数年前までオーナーを勤めていた中日ドラゴンズにも暖かい激励を頂いております。お陰で今年は久し振りに、それにお答えできる結果が出せないかと期待しています。プロ野球はこの所、50年振りの変化が起きようとしていますが、勝負事は勝って初めて物が言える社会です。まずグランドに全力を尽くす所存です。今後とも応援をよろしくお願いします。
 私は地区方針の第2に「職業奉仕」を置き、各クラブの年度目標の一つにも取り上げて頂きました。しかし具体的に何をするかは難しいことです。突き詰めますと「週1時間の例会が終わったら真っ直ぐオフィスに帰り、社員のため、客のために仕事に励もう」ということになります。それを取り上げたのも、変化を肌で感じるのが必要な時代になったからです。
 どんなに科学が進歩しても、人が一度に見聞きし、考えられるのは一つだけです。『やらなければならない』一つに集中すると『やった方がいい』ことをやる余裕はありません。『やった方がいい』ことに手間を取られると『やらなければならない』ことがお留守になります。社員・家族・客と多くの人の生活の責任を負うロータリアンは、その見極めが必要です。
 ロータリーに限らず、奉仕というとつい「やった方がいい」ことが溢れます。その中でやらねばならない一つを選ぶとすると「自分に家族の全生活を預けてくれた社員、自社の製品を買ってくれる顧客のために働く」ことが最優先です。週1時間のロータリーはその意義を確認する場です。それを貫くことで、社員も顧客もロータリーを大事にしてくれるのです。
 ロータリアンは人口1000人に1人ほどですが、その人達が週1時間、仕事を離れて参加する例会は、自分を見つめ直す場として貴重です。しかし職業あってのロータリー、時間を掛け過ぎてはなりません。私の社長・会長時代の十数年「社の仕事はどこ厳しいが、縁あって入社した社員に、一度は『この社で良かった』と思わせたい」を信条にしていました。
 先程プロ野球の例を引きましたが、大勢の社員を率いて進む社会は、全て未知の領域です。だれも昨日まで夢想だにしなかった今日の現実を、明日は昔から決まっていた必然と信じて疑いません。一歩、いや半歩先に踏み出した者が勝つこともあれば、踏みとどまった者だけが残ることもあります。その判断の分かれ道は「広く聞く」心掛けを持つのがなによりです。
 今日は日頃は顔を合わせない仲間が、多数集まっていることと思います。数人の集まり、数十人の集まり、数百人の集まりと、人数ごとに会の性格も変わって来ます。時に応じていろいろな交友の輪を持つのが職業奉仕の原点になります。その意味では今日の私の話より、久しぶりに顔を合わせたロータリアン同志が交友を深める機会になったらと、念じています。

以 上