 『ロータリ一の価値の再発見』 Be the Rotarian、Find a Rotarian ロータリアンになろう、ロータリアンを見つけよう ──── Service の実践 ──── 1905年にポール・ハリスがロータリーを創設して、105年経ち、岡崎RCが昭和26年(1951年)6月に創設され今年岡崎RCは60周年を迎えます。 60番目の会長でありますが、私自身は昭和64年(1989年)入会ですので、今年で22年目になります。 私は1967年から1年イリノイ州の高校に通い、その後1976年から1980年まで通算4年間ロータリーの発祥の地、シカゴの近くで生活をいたしました。1977年から1979年の2年間、RIの本部のある、エバンストンにあるノースウェスタン大学のビジネススクールに通っていました。当時のRI本部は、エバンストンにある普通の住宅のようなところでした。卒業後、25年経って訪れた2004年には、ロータリー・ワンという旧アメリカンホスピタルサプライという会社のビルに引っ越しており、突然訪問したにもかかわらず、当時のRI会長エレクトのエステス氏が出迎えてくださいまして、会長エレクト室、当時のマジアベ会長の執務室を案内いただきました。 私自身、入会後諸先輩とのロータリー活動を有意義に楽しく過ごさせていただきましたが、ロータリーの「奉仕の理想」とか「超我の奉仕」など、日本語の奉仕という活動の定義が、非常に理解し難いと感じていました。また、多くの先輩ロータリアンよりよく耳にすることですが、RIと地区と各ロータリークラブの関係やテーマの連携や、社会奉仕、国際奉仕とクラブ奉仕や職業奉仕との関係など、少しずつずれが生じていることも同じように感じています。それで、今回会長エレクトになって、英語でロータリーのいろいろな原本を読んでみました。60周年という記念すべき年にもう一度、私が生活したアメリカのシカゴの近郊で何か起きたのか、そして、何故、世界中に広がったのかを調べてみたかったからです。 特にその原点である。ロータリーの綱領、(Object of Rotary),母校のノースウェスタン大学の先輩の(ハーバート・テイラー)提唱した、4つのテスト(The Four-Way Test)、ミシガン大学の経営学大学院卒業生の有名なシェルドン スクール オブ セールスの、1911年に提唱したHe profits most, Who Servesbest(最も奉仕するもの、最も多く報われる)、同じく1912年にフランク・コリンズの提唱したService Above Self(超我の奉仕)などを調べていくうちに、Serviceという英語を「奉仕」と訳したことが、あるいは、訳そのものより、そのことを定義しなかったことが、これらの日本語訳を少し判りにくくしているということを発見しました。 高校時代、私が、アメリカでのホームステー先にて、日曜日に教会に行って活動することもサービスと言いますし、兵役もサービスであり、レストランやホテルでの役務もサービスといいます。また、私の職業である業務用厨房でも調理のことをクック、配膳のことをサーブといいます。日本語で言う奉仕とは少し異なるような気がしました。そこで、この英語のServiceという言葉を一番よくあらわしている文献はないかと調べていくと、シェルドンが書いた、The Philosophy of Service(1921年)「奉仕の哲学」と1921年のエジンバラでシェルドが講演したThe Philosophy of Rotary「ロータリーの哲学」という二つの文献を発見しました。二つとも田中毅PGの訳だと思いますが、日本語訳が存在しています。どちらもServiceという概念を科学的に説明し、彼の提唱していることが万有引力と同じ原則であることを解説してあります。 奉仕の哲学のほうが少し短いので、実は今年の理事・役員の皆さまに日本語訳と英語の原文を資料として、配布させていただきました。4つの三角形を使い、Serviceのことを非常にうまく説明しています。この原稿が1921年、大正11年に書かれたものでありますから、驚きであります。さすが経営の神様シェルドンの論文であります。 さて、一昨年に起こったリーマンショック以来、世の中は、金融機関が倒産したり統廃合されたり、アメリカでは、経済成長のシンボルであったGMやクライスラーが国有化されたり、日本でもJALが国有化され、経済成長の延長線上に豊かさを求めたパラダイムが崩れかけています。大きくなることが、速くすることがBusiness、金儲けでありました。しかしながら、大量生産、大量消費、大量廃棄の軸が少しずつずれかけているようです。 私もそうでありますが、所謂、団塊の世代が戦後の経済成長の推進役でもありましたが、今振り返ってみると必ずしもこの経済成長軸が真の豊かさにつながっていないことを感じている人が多いのではないかと思います。食料自給率が先進国で唯一40%以下であり、自殺者が3万人を超え、テレビでは毎日 親が子を虐待し、子が親を殺すニュースがない日がない状態であります。経済が縮小していくなかで、我々事業家も親も経済価値だけではない新たな社会価値を模索しているような気がします。大きいことより小さいこと、速いことより、遅いことに価値があることかもしれません。 そんな社会環境のなか、還暦を迎えた岡崎RCでもう一度、大正11年にシェルドンが書いたServiceの哲学を再度勉強しながら、ロータリーの価値の再発見をしたらどうだろうかと考え、『ロータリーの価値の再発見』、アクションレベルでのテーマをBe the Rotarian, Find a Rotarianとして、真のロータリアンになろう、ロータリアンを見つけようとしました。すなわち、岡崎RCの会員ではなく、本当の意味でのロータリアン(The Rotarian)それは、シェルドンの言うServiceの実践に他ならないと思います。 綱領には、明確に サービスの実践を通じて 第一に 知り合いを広めること、これはクラブ奉仕(Club Service)クラブ・サービスであります。 第二には、職業奉仕(Vocatonal Service)であり、第三が、社会奉仕(Community Service)、そして第四が国際奉仕として、順番が明確に定義してあります。 このシェルドンの定義した、Serviceをクラブ、職業、地域での実践を通じて、真のロータリアンになろうではありませんか。また、ロータリアンではないが、Serviceを実践している人々に光を当て、発見しようではありませんか、例会に来て貰い、そのServiceを勉強しようではありませんか、そして、もし可能であれば、岡崎RCの会員になっていただいてはどうでしょうか? 今回、理事・役員に今年のテーマとこの資料を作成しましたが、クラブ奉仕委員長の中村重嗣さんの好意で加筆し、まとめていただき、クラブ奉仕の委員長様に配布していただきました。又、本計画書の40ページから51ページに載せて頂きました。 皆さんでクラブのそれぞれの活動をこのServiceという哲学で考えていただきたいと思います。もちろん4つのテストに照らし合わせて、すべての活動を委員会ごとに考えていただきたい。そのプロセスを通じて、ロータリークラブの企業人や職業人としての価値を発見して、楽しい、ロータリーライフや新たな事業展開に有益になり、そのことが次世代のロータリアンの拡大につながっていけばと考えています。 ロータリーの綱領にあっているか、4つのテストを基にして、考えているか、行っているか指針にしていただきたいと思います。必ず、経済価値に替わる新たな価値がこのロータリーのServiceという哲学の実践で発見できるものと信じています。 最後に、皆さんの一年間の活動が楽しいものであることを心より願っています。
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