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考えてみますと、私たちロータリアンにとってこの月間はロータリーの在り方を考えてみる大切なときであると思います。
昨秋、豊橋での地区大会で、第2660地区パストガバナー・近藤雅臣氏がRI会長代理としてご挨拶をされました。この大先輩のロータリーへの熱い思いを「ロータリー理解推進月間」に寄せてご披露させていただきます。
グレン E.エステス・シニアRI会長は、今年度「クラブで、職場で、地域社会で、そして、世界でロータリーを祝おう」と提案され、強調すべき4つの奉仕分野を揚げておられます。それぞれの内容はこれまでと特別に異なるものではありませんが、「過去の成功の自己満足ではなく、現在の困難への新たな危機感をもってこれらに挑戦すべきで、超我の奉仕を第一に据えて行動しよう」と呼びかけておられます。100周年を迎えるにあたり、私はこれらの考え方を土台に過去から何を学び、今後何をなすべきかをお互いにしっかりと考える絶好の機会であると思っています。
ロータリーにおいて今後とも変えてはならないもの、変えなくてはならないものをこの時期にしっかりと議論し、新世紀に向けて行動して行かねばなりません。議論すべき事は数多くありますが、識者のお叱りを覚悟で私見の一例を述べさせて頂きます。
ロータリーの綱領は絶対に変えてはならないものとして、例えば、会員増強問題はどうでしょうか。過去に会員増強バブル時代があり、とにかく揉み手をして一人でも多く招き入れたのは良いのですが、結局は去られてしまったという苦い経験があったのではないでしょうか。敷居を低くすれば出て行くのも気楽なのでしょう。そして、その後遺症として素晴らしい会員までが魅力を失って去って行くという悲劇も味わっています。ロータリーのバッジに誇りを感じ、良い意味でのエリート集団としての自覚をもつ現在の会員を基礎として、再び質の高いクラブ、誰しも憧れるが簡単には入れないクラブ造りをすることも大切なことではないでしょうか。敷居を高くし、数が少なくなって世界第二位の会員数、寄付額を維持できなくなるといけないのでしょうか。
奉仕活動においては国際的な活動も大切ですが、身近な奉仕活動にもっと力を注ぐべきではないでしょうか。今、日本の社会において救いの手を待ち望んでいる人がどれほど多いかも考えるべきですし、自然災害のハザードアクセスメントへの専門的、資金的協力、被害者の救援活動支援も大切でしょう。
職業奉仕においては、ロータリアンの存在をどう生かせば良いかということも問題です。ロータリアンはそれぞれの分野でトップの人材であり、それぞれのロータリアンは叡智という素晴らしい財産をもっています。その叡智という最も高価な贈り物を教育に提供できるのではないでしょうか。非行、徳育問題だけではなく、青少年の理科離れは科学立国を目指す日本の将来を危ぶませるものです。
そのほか、日本独特の素晴らしい成果を持つ米山記念奨学会制度は変えなくても良いのでしょうか。そして、何よりも日本外交が言われているように、ロータリーにおいても日本人はお金は出すが口は出さない奥ゆかしい民族であると見られていることなど議論すべき課題は数えればきりがありません。皆さまとともに変えなくてはならないことを考えてみたいものです。
食べ物の世界ではFastFoodの時代からSlow Foodの時代と言われています。日本におけるロータリー新世紀はFastからSlowへ、時間と手間はかかるが中身のある“質”の時代へと変換が起こっても良いのではないでしょうか。
このメッセージを皆さまはどのように受け取られるでしょうか。
近藤氏の益々のご活躍をお祈り申しあげます。
ガバナー事務局のレジメより掲載しました。
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